OGGsプログラムとは
OGGsプログラムとは
グローバル化が加速度的に進んだ現代社会では、気候変動や多様性への理解など、一つの国や対策だけでは解決できない課題が山積しています。Sustainable Development Goals(SDGs)が描く持続可能な社会、すなわち、地球が誰にとっても暮らしやすく在り続けるためには、 価値観や文化的背景が異なる、多様な国・地域・組織の人々と連携・協働することが必要です。
One program for Global Goals(略称OGGsオッグズ)は、持続可能な社会の実現に貢献する人材の育成を目指して創設された、大学院生を対象とする国際共修プログラムです。
SDGsに代表される地球規模の課題を取り上げるため、様々な専門領域の教員と、多様な関心を持った学生が参画する、領域横断性に特徴があります。
対象学生
- 北海道大学の大学院生
- 本学大学院に進学予定の学部4年生で大学院共通授業科目の早期履修が認められた者
- OGGsパートナー大学の大学院生と一部の学部生
プログラムの構成
「基礎プログラム」と「発展プログラム」、OGGsプログラムは2段階で構成されています
基礎プログラム
国際色豊かな集中講義で多様性を実感しよう!
海外パートナー大学の学生と講義やグループワークを含む演習などの集中講義を履修し、世界各地の課題や多様性について学修します。
国際経験科目には、海外派遣を伴うものと、国内フィールド実習があるので、国内受講のみで修了することも可能です。
発展プログラム
パートナー大学で長期留学!専門性を高めよう。
中長期の留学により、パートナー大学で専門科目を履修し、受入指導教員による研究指導を受けて自分の専門分野の研究を深めます。
コース選択
OGGsプログラム参加を通して身につく7つの能力
- skill① 課題抽出・解決力
- skill② 知性と一般教養を研磨する意欲と能力
- skill③ 英語など、母国語以外の言語を自在に使う能力
- skill④ コミュニケーション能力
- skill⑤ 組織やチームに貢献する能力
- skill⑥ 多文化理解と異分野融合展開力
- skill⑦ デジタル技術を駆使する能力
7つのコンピテンシーに係るOGGs科目共通ルーブリック評価レベル
OGGs3つの評価対象能力 | 7つの能力 | レベル0 | レベル1 | レベル2 | レベル3 |
行動 | 問題行動・指示待行動 | 一般的な行動 | 主体的行動 | 独創的行動 | |
課題抽出・ 解決力 | ①課題抽出・解決力 | 自分で課題を見つける意欲と能力が乏しい | 自分の知性と一般教養と専門知識を駆使して、現状の課題を見つけることができる | 現状の課題を解決することで達成される、あるべき将来像を描くことができる | 将来像にいたる道筋を具体的に提示し、その道筋にしたがった活動を計画的に展開することができる |
②知性と一般教養を研鑽する意欲と能力 |
自分を成長させる意欲と能力が乏しい 新しい難題に挑戦する意欲が乏しい |
自分の専門能力を研鑽する意欲と能力がある 自分の知識と経験を超えた難題に立ち向かうリスクを認識できる |
専門性を超えて、幅広い分野に関する知識や技術を習得する意欲と能力がある リスクを正しく認識しつつ、その難題を成長の機会と捉えることができる |
慣習や自分の意見に固執せず、柔軟に新しい考え方を習得することができる 取り組むと決めたならば、失敗を恐れず、困難を乗り越え、責任を全うする意志がある |
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国際コミュニケーション力 | ③英語など、母語以外の言語を自在に扱う能力 | 母語以外の言語で述べられた、相手の意見を理解できない | 母語以外の言語で述べられた、相手の意見をおおよそ理解できる | 母語以外の言語で自分の意見を述べることができる | 母語以外の言語での意思疎通に不自由がない |
④コミュニケーション能力 | 自分の意見を表現する積極性が足りない | 自分の意見を言語・行動で表現できる | 自分の意見の意義を、相手に分かるように説明できる | 意見の調整と収斂に貢献できる | |
⑤組織やチームに貢献する能力 | 組織・チームの傍観者にとどまっている | 組織・チームの活動に寄与できる | 構成員の意見を束ね、成果に導びく指導力がある | 構成員一人一人の能力を引き出し、チームの能力を向上させる指導力がある | |
異分野融合展開力 | ⑥多文化理解と異分野融合展開力 | 自分が直面しない現実問題への関心が低い | 自分の出身地と異なる環境における現実問題に興味を示す | 自分の出身地と異なる環境における現実問題を、自己の問題として捉えることができる | 自分と出身国・文化圏が異なる人の意見に耳を傾け、その背景に想像と理解を巡らせることができる |
⑦デジタル技術を駆使する能力 | デジタルリテラシーへの関心が低い | 検索エンジン等のコンピュータ技術を駆使して、情報やデータを収集できる | 分析・解析ソフトウェアを利用したコンピュータ技術を駆使して、情報やデータを分析することができる | 得られた情報やデータを、思考の深化、課題抽出・解決につなげることができる |
オープンバッジ
修得した能力の応じて、「オープンバッジ」が授与されます。オープンバッジは、国際基準のデジタル証明書です。学生は取得したバッジを就職活動の際に履歴書やメールに表示して、自身が修得した能力をアピールすることが出来ます。