PAREコースの特徴
PAREコースは、「人口(Populations)」「活動(Activities)」「資源(Resources)」「環境(Environments)」に関連する様々な問題を解決し、アジアの発展に主導的な役割を果たすことができるフロンティア人材の育成のため、北海道大学とインドネシア・タイのパートナー大学が協働で実施しています。
近年、目覚ましい経済成長と市場の拡大が進むアジア諸国への注目は増しており、世界規模での企業の進出が活発化しています。その中でも、インドネシア・タイなどの東南アジア諸国は、天然資源が豊富なだけでなく、消費者の潜在的な消費意欲も高く、様々なビジネスの機会が考えられ、世界中の企業から大きな注目を浴びています。また、各種インフラ整備がまだ十分といえない東南アジア諸国では、日本の技術力を活用できる機会も多くあります。その一方で、東南アジア諸国では、国ごとに宗教・文化・習慣の違いがあり、国の政情やビジネス環境が一転するリスクが懸念されています。ゆえに、英語力に加え、アジアの文化や風習を理解し、グローバルな感性と専門知識を兼ね備えた有望な人材を企業は求めているのです。このコースは、大学院在学中に、本学にて基礎科目を履修の上、北海道で開催されるサマースクールおよびインドネシアやタイの大学で開催されるスプリングスクールへ参加する学生を対象としています。また、サマースクールおよびスプリングスクールへ参加の後、数カ月から半年程度、インドネシアやタイのパートナー大学に留学したい学生の参加も歓迎します。
こんな学生におすすめのコースです。
- タイ・インドネシア、熱帯が好きな方、熱帯を経験してみたい方。
- 「人口」「活動」「資源」「環境」これらのキーワードにピンときた方。
- バックグラウンドの異なる学生とのコミュニケーションを学びたい。
体験記
農学院 農学専攻 生産フロンティアコース 修士1年生 山崎美空(2022年度参加)
様々な専攻や国の学生と世界問題について討論したいという思いからPAREプログラムに参加しました。一番の学びは、多様性を受け入れることです。プログラムを通じて各国の問題や意見を聞くことで、当たり前だと思っていたことを考え理解するきっかけになりました。私は植物病理学を専攻しており、将来は食料問題に貢献したいという思いがあります。しかし食料問題は専攻だけの知識や私ひとりで解決することはできず、貧困・環境・資源など様々な問題と関わっています。そのためPAREプログラムで学んだ多様性を取り入れる力は、複雑化している食料問題の解決に活かせると感じています。今後は長期留学にも挑戦し、さらに多角的な視点で考えられる人になりたいです。
教員紹介
農学研究院
井上 京 教授
人口増加と目覚ましい経済成長が進むASEAN諸国とのつながりは今後ますます重要となります。PAREの実習では、河川の水質調査などをとおして、地域における人間活動と環境の連環について理解し、課題を見つけ、解決策を考えます。約2週間の実習では、国籍や専門の異なる学生とのグループワークにより、学生同士の交流や友情、教員とのネットワークができたりして、将来への大きな糧となるでしょう。
農学研究院
当真 要 教授
農学研究院
地球環境科学研究院
マリア ステファニ ドゥイヤンティ 助教
工学研究院
大竹 翼 准教授
工学研究院
武田 量 助教
工学研究院
有馬 孝彦 助教
地球環境科学研究院
根岸 淳二郎 教授
水産科学研究院