根岸 淳二郎 教授

教授

根岸 淳二郎 / ネギシ ジュンジロウ

所属

地球環境科学研究院 統合環境科学部門 自然環境保全分野

研究分野

  • 環境・農学 / 生物資源保全学
  • ライフサイエンス / 森林科学
  • 環境・農学 / ランドスケープ科学
  • 社環境・農学 / 環境農学

自身の専門研究内容について

河川生態学および水文地形学が専門。主に淡水域生態系の持続的な利用、すなわち適切な生態系管理、を達成するために必要な科学的情報を集めています。対象生物は、無脊椎動物(昆虫、甲殻類、貝類)から脊椎動物(魚類)まで幅広く、それらの群集構造、個体群動態、および化学的組成や遺伝子情報を解析しています。アプローチは、野外調査と室内実験を組み合わせることが多く、調査対象地は、PAREの国内プログラムが対象とする石狩川や十勝川、その他全球スケールの多地点同時測定プロジェクトなどに参画しています。

PAREプログラムに参加する学生に期待すること

世界の広さ、各国のすばらしさ、地球が抱える環境問題の複雑さを体感して成長して欲しいです。異なるバックグラウンドを持つ学生や教員と交流し、ともに学び作業することを通じて、自分に足りない部分を認識し、プログラム参加がそれを埋めるきっかけになればと願っています。また、強みを見出して、より大きく伸ばして欲しいです。たくさん議論して、生涯つづく人間関係を構築して、環境問題の解決に向けて貢献できる解決策を提案してくれることを期待しています。

今まで実施したスクールで印象にのこっている出来事

例えば、インドネシアのバンドンでのスプリングスクール。暑いと思っていたフィールドトリップでの高地での野営でダウンジャケットが必要なほど寒かったことには驚きました。現地に行ってみて初めて分かることが毎回必ずあります。初日とは別人のように自信を持って上手にファイナルプレゼンできた学生の姿も印象的でした。

今後のプログラムの展開に期待すること

参加者の多様性とプログラム内容の多様性が高まれば良いと思います。具体的に、これまでのメンバーコンソーシアム大学以外の組織から学生の参画がある、あるいは、ホスト大学の研究の強みを活かしたプログラム内容が充実すること。また、卒業した参加者が社会で働きプログラム内で講演するなど、縦のネットワークがより構築され、参加学生が関連教員の研究活動の中に研究者キャリアー見つけていくパスが形成されることに期待しています。