ロシア派遣体験談
池田 昇太郎
Home University: Hokkaido University
Faculty of Engineering
Course・Year: Bachelor 4
Period of time: 17 February, 2019 ~ 24 February, 2019
Host University: Pacific National University
準備科目
私は2月17日から2月24日までの7日間ハバロフスクを訪問し、太平洋国立大学で卒業論文を発表し、ワークショップに参加しました。
初日は夜にハバロフスク空港に到着したため、宿泊先の寮へと直行し、近くのスーパーで夕飯をとりすぐに寝床につきました。ハバロフスクに到着して思ったことは、北海道の田舎や、一度栄えたが衰退した街のような場所だと感じ、非常に驚きました。
2日目はハバロフスクの市街地へ観光しに行き、ロシア料理を食べに行き、ロシア料理のルーツとなるジョージア料理を堪能しました。ハバロフスクの市街地は前述のような場所ではなく、北海道でいうなら小樽や函館のような雰囲気で、自分の中でのイメージが払拭されました。空港は市街地から離れているので、当たり前の話ではありますが。
19日~21日は太平洋国立大学で、ロシア・韓国・日本間の国際フォーラムが開かれました。そこで、私は卒業論文を英語で発表しました。北大における卒業論文発表において研究室の教授からのダメ出しを改善する暇なく、英語にも全く自信がない状況で参加したので最高に不安でした。
私の発表は20日にあったのですが、19日の夜にパーティがありロシア人学生や韓国人学生との交流で仲が良くなったため、次の日の発表は特に緊張はしませんでした。質疑応答ももちろん英語だったので、何度も聞き直すことがありましたが、最後の最後で応答することができ、なんとか塩梅で終えることが出来ました。なぜかは分かりませんが、プレゼンテーション分門で1位を頂きました。おそらく、太平洋国立大学以外の学生に必ず章を与えることが出来るように、各部門を発表後に決められているのだと思います。
21日の昼にフォーラムが終わり、その後から夜の9時までと、22日の午前中でワークショップがあり、「未来の家」というテーマで各グループ1作品を作り上げました。メンバー構成はグループによって異なりますが、私はロシア人学生7~8人と北大生2人という構成のグループに所属しました。内容としては、最初にコンセプト決めの話し合い→スケッチによるブレスト→各案の統合の話し合い→分業で発表物づくりといったものでした。仲の良かったトランスレーターがいたので、最初から議論に混ざって盛り上がりましたが、途中からロシア語onlyで盛り上がり始め、私たち北大生は蚊帳の外でした。私のグループのロシア人学生は主に2年生だったので、無邪気なだけであったのだと思います。その後の役割として、私たち北大生はプレゼン用のpptづくりを担当させられましたが、ロシア語でコンセプトが決まっていたので、理解できない状況でのプレゼンづくりでしたが、トランスレーターに助けられながらなんとか任務を遂行しました。
発表後、TVの取材があり、私はいきなり取材対応させられ、もごもごとした英語で自分がどんな役割を担ったのかをプレゼンテーションさせられました。本当に無茶ぶりすぎて恥ずかしかったです。(笑)(ローカルTVか学内TV)
しかし、ロシア人学生が日本人に気を遣ってくれたおかげで、居心地よくワークショップを終えることが出来て本当に良かったです。ちなみに、ロシア人学生はtowerが本当に大好きで、ほとんどのグループがtowerを提案していました。(笑)このワークショップを通して感じたことは、自分のoutputの遅さとスケッチの技量の無さです。ロシア人学生は、非論理的ではあるもののすごく魅力的なスケッチで短時間に数種類のoutputをできます。それは、展示されていた卒業設計を見ていた時にも感じたことです。日本人というか、北大生(自分?)は深く考えることは得意ですが、それを表現する技量が欠けているので、今後の課題を改めて認識させられたいい機会でした。23日はハバロフスクの市街地にお土産を買いに行きました。市街地の主要道路から一本奥に入ると、市場が栄えていて、そこでチョコレートやウォッカ等を買うことができました。その後、ワークショップで同じグループだったロシア美人の学生とレストランに行ったり散歩したりと、デートをたしなみました。(笑)お世話してくれているロシア人学生には、日本人学生を無事に帰国させる責任があり、お母さんみたいに自分の単独行動を中々許してくれませんでしたが、なんとか説得して可能になりました。前代未聞だそうです。(笑)去年同じプログラムでロシアに行った先輩の話とは異なっていたので少し戸惑いましたが、恋心を抑えることなど誰が出来ましょうか。とても楽しかったです。夜中はドミトリーで北大生で人狼をしたり、お世話をしてくれたロシア人学生からのサプライズがあったりと、とても楽しい夜を過ごし、ロシア最後の夜を終えました。
以上が時系列での体験記ですが、まだまだ内容は余るほどあるくらい充実したプログラムでした。一つだけつらかったことがあります。Wi-Fiです。Wi-Fiは支給されるのですが、北大生8人で12G制限のWi-Fi一つだったので、非常に行動や連絡が制限されたので、頭を動かして行動するか、現地でSIMを購入することをお勧めします。Wi-Fiがないと交流したロシア人学生たちと連絡先が交換できなかったり、ワークショップで画像を検索したりするのにネットを使用するので、かなり厄介です。次行く皆さんがWi-Fi難民にならないことを祈っています。