PARE サマースクール 2024
石渡 翔丸
北海道大学大学院工学院 博士1年
私は博士1年のとき(2024年7月)に北大開催のサマースクールに参加しました。
参加しようと思ったキッカケ
ズバリ、単位が必要だったからです。ですが、せっかくなら楽しく取りたいということで、研究室の留学生と相談してPAREに参加することにしました。自身の専門が資源工学で、専攻の先生方がプログラムの担当として勧めてくれたことも要因でした。また、国際学会にも参加するようになり、英語でのコミュニケーションやディスカッションの機会を増やしたいなと思っていたこと、幼少期にベトナムに住んでいたこともあり(「帰国子女(笑)」ですが)、今でも東南アジアが好きでよく旅行に行っていたことも大きなキッカケだったと思います。
プログラムの内容
今回のテーマは「火山の災害と恩恵」で、全体で2週間、そのうち3日間は有珠山のある壮瞥町・洞爺湖町にフィールドワークに行きました。参加者は北大生が4名(うち1名はマリの留学生)、タイから1名、インドネシアから7名の計12名で、プログラム前のOGGsの共通科目に参加していた人も多く、すぐにお互いの名前を覚えて打ち解け合うことができました。講義の内容はPAREの4つのトピックに関するものが満遍なくあり、すでにしつこく習ってきたテーマも多くありましたが、インテラクティブな授業だったので他の人(特に海外の方)がどのように考えているのか知る機会になりました。フィールドワークは、火山や河川、農業など有珠山周辺の施設を訪問したり、水質の分析をしたりしました。スケジュールがぎっちり詰まっていましたが、2泊3日の共同生活の中でよく語らい、仲良くなることができました。一般的に海外の方は積極的に発言するイメージがあるかと思いますが、それだけでなく分からないことをすぐに聞いてスポンジのようにどんどん吸収していく姿が印象的で、プログラムを通してずっと刺激を受けていました。
参加してよかったこと
プログラム自体のよかったところはここまでですでに書いたので、それ以外の部分を少し。とにかく良かったのは、学内にも、海外にも、新しく友だちができたことです。今回初めて知り合った北大生とは、プログラムが終わっても一緒に温泉に行ったり、飲みにいったり、何かイベントがあったら教えてくれたりと交流が続いています。タイとインドネシアの友だちとは、休みの日に博物館を案内したり、ご飯に行ったり、プログラム以外の時間でも遊びに行きましたし、今でもインスタグラムでよく連絡を取っています。お互いの国を訪ねて再会するのが楽しみで、来年タイで開催されるスプリングスクールに参加しようと考えてますし、プライベートでもインドネシアに行こうと計画中です。これまでの海外の経験として、現地に友だちがいるのは何よりそこに行こうというモチベーションになりますし、行ってからの安心感も断然違います。さらに、今回知り合ったのは単に「海外の友だち」ではなく、お互いに専門分野をもった大学院生どうしです。お互いの専門性をもって将来仕事で協働したり、そうでなくても語りあったりしたいなと妄想しています。
終わりに
この体験談を読んでくださっているのであれば、きっと海外に行くことや、外国の方と関わることが好きだと思います。PAREを通して英語や何か特別な技能が身に付くわけではないですが、何かしらの海外を志向する新しい「きっかけ」をくれるものだと感じています。研究や就活などに忙しい大学院生活だとは思いますが、普通の生活では決して得られない貴重な経験になると思うので、ぜひ時間を作って参加してみませんか。