ロシア派遣体験談
小山 文敬
北海道大学工学部・環境社会工学科・衛生環境工学コース 4年
派遣先国・地域名 ロシア・ハバロフスク
派遣先大学等名 太平洋国立大学
派遣期間 平成30年2月18日~25日
準備科目 (国際交流科目)
派遣プログラムの内容について
今回の派遣では語学学習だけでなく、学術的な交流ができたことが良かった。特に英語での卒論発表・質疑応答はとても良い経験になった。また、現地ではパーティやイベントが多く、フォーラム以外でもロシアの学生と交流ができ親睦を深めることができ、とても充実したプログラムだった。また、世話をしてくれたロシア人学生はとても親切で、街の観光などでも同行してもらったためほぼ不自由なく生活することができた。
海外での経験について
私はこれまで留学にほとんど興味がなかったが、留学に対する考え方が今回の派遣を通して大きく変わった。というのも私はこれまで、海外とはいえ場所が変わるだけで専門分野を勉強するのに場所は関係ないと考えていたためである。今回参加した理由も、本当に海外で勉強する意味はあるのかどうかを確かめたかったからである。しかし実際は予想とは大きく異なっていた。私が当然と考えることでも他の国では違うということを知った。例えば、建築と工学の関係である。日本では工学部の中に建築コースがある一方で、派遣先では建築と工学は別の学問として分類されていた。そして派遣先の大学はデザインにかなり重きを置いており日本との考え方の違いを知った。私は建築が専門ではないのでこの違いについてこれ以上触れないが、自分の専門分野で留学すれば同様に多くの日本との違いを見つけられ、多くのことを学ぶことができるだろう。同じ分野でも海外の学生は私たちと違う考え方をしているならば、ぜひそれを知り自分の勉強に役立てたいと考えるようになった。そういった点で今回の派遣は、留学に対する考え方が変わった貴重な経験であった。
その他
今回の反省として、もう少しロシア語を勉強してから行くべきであった。なぜならロシアの大学ではほとんどロシア語が使われており、通訳の学生以外、学生はあまり英語を話さないためである。また、学生以外の現地の人々は全く英語が話せないまたは聞き取れないので、外食の際は通訳の学生なしでは注文もできなかった。文字も英語のアルファベットとは異なりキリル文字のため、発音することすらままならなかった。なのでこれらをあらかじめ学んでおけば現地でより多くを吸収できたのではないかと行ってから後悔した。これから海外に行くことがあるときは英語に頼らず、現地の言葉での基本的なフレーズくらいは覚えてから行くべきであると学んだ。