ロシア派遣体験談
淺野 祐輔
北海道大学水産学部3年
派遣先国・地域名 ロシア・ウラジオストク
派遣先大学等名 極東連邦大学
派遣期間 平成30年2月13日~20日
準備科目 (国際交流科目)
派遣プログラムの内容について
本プログラムの目的はロシアを知るということが一番の目的であった。そのため,極東連邦大学にて講義,大学付属博物館,国立博物館,沿海州水族館やマリンスキー劇場でのバレー鑑賞等を行い,ロシアの歴史・文化を身近に深く知ることができた。特に大学での講義では各専門が異なる先生が様々な視点でロシアの歴史・現状について英語で講義を行っていただきとても有意義なものであった。また北海道大学でRJE3プログラムに参加した経験のある、極東連邦大学の学生とミーティングを行い、交流を深めることができ,今後の指針の糧にもなった。
海外での経験について
ロシアについては,隣国でありながら,あまりよく知らなかったが,今回のプログラムによってロシアを深く知ることができた。今まで想像していたよりも衣食住すべてにおいてよいものであり,物理的な距離が日本に近いだけでなく,欧米と比べ心理的な距離も日本に近いという印象を受けた。治安が思ったほど悪くなく,気軽に街歩きができた。また道や商品を尋ねる際,中年以上の世代には英語が通じないことが多々あったが,どの人も優しく受け答えをしてくれた。食に関しても,ボルシチなどのスープ類,ピロシキなどのパン,ケフィールなどの乳製品が充実しており,飽きることなく毎食美味しく食べることができた。これら衣食住における印象が実際に現地に滞在することで大きく変わり,今後のロシアでの滞在や関わりを考える上でとても良いものとなった。
その他
ウラジオストクの気候・交通などにも驚いた。ウラジオストクは緯度も北海道と同じくらいで寒さも北海道より少し厳しい具合であるが,雪がほとんどないことに驚いた。また交通に関してもほとんどが日本から輸入された中古車であった。日本から近く,ロシアの方にとっては、日本は馴染みが深いにも関わらず,法制度の違いやビザの関係から日本とあまり交流が盛んでないことにもどかしさを感じた。一方で,韓国はビザなしでの渡航が認められ,多くの韓国人旅行者が来ており,ヒュンダイホテルなど韓国資本の施設も多々見られた。まずは旅行者単位での交流が増やし,日本におけるロシアの印象も良くなるとより良い関係になると考えられた。