日露デザインスクール実習<ハバロフスク>
大井 まりな
Hokkaido University, School of Engineering, Bachelor 4
Period: 16 February 2019 ~ 25 February 2019
Host University: Pacific National University
2019年度基礎科目
ロシアのハバロフスクに2020年2月16日から25日まで滞在し、国際フォーラムに参加しました。
初日は朝7時に新千歳空港に集合し、夜にハバロフスクの空港に到着しました。そして、バスで太平洋国立大学(PNU)の寮に移動しました。寮に到着後、近くのスーパーマーケットに行きました。そのスーパーマーケットはバーやカフェテリア等も入っている複合施設で、そこのバーガーショップで夕飯を食べました。その店ではロシア語しか通じなかったので、PNUの学生が注文を手伝ってくれました。セットメニューだと飲み物がペプシしか選択できなかったのですが、ペプシが飲めないと伝えるとPNUの学生はセットと同じくらいの値段で単品の組み合わせを提案してくれました。その優しさがとても嬉しかったです。
次の日はPNUの学生にアムール川やジョージア料理のお店へ案内してもらいました。アムール川は凍っていて歩くことができました。氷の上を歩いていたこともどこまでも川がつづいている光景を見たことも初めての経験でした。そして、ジョージア料理のお店はメニューが豊富で、特に自家製のレモネードと肉料理が美味しかったです。
アムール川にあったペガサスの像。炭素でできているそうです
18日から20日までが国際フォーラムでした。このフォーラムでは主にロシア・韓国・日本の大学・大学院の学生が論文発表やワークショップに参加し、先生方からレクチャーを頂きました。論文発表とレクチャーは18・19日に、ワークショップは20日にありました。
私の発表は18日の午後でした。英語で発表する内容をPNUの学生にロシア語へ通訳してもらう予定でしたが、事前に担当者は分からず当日に自分から聞きに行く必要がありました。発表では大きなミスもなく話せたと思いますが、質問に対しては英語でどう伝えたら良いのか分からなくなり上手く答えられませんでした。英語の聞き取りはあまり困りませんでしたが、話すときにすぐ英語が出てこないことが多く、英語を話す練習が圧倒的に不足していると痛感しました。
また、フォーラム中はコーヒーブレイクの時間が1日に数回ありました。コーヒーブレイクで紅茶やお菓子等を食べて休憩できたので、失敗があっても落ち込みすぎず楽しく過ごせました。日本でもそういう時間があれば良いのにと思いました。
発表の様子
ワークショップは、PNUの学生とともに雪の結晶から連想して建築をデザインするというものでした。話し合いの途中で他のグループへ移動することになるというハプニングもありました。さらに、移動先ではすでに案は決定し作業も進んでいて、あまり役に立てませんでした。今振り返ると積極的に話しかければ良かったですし、2,3年生のうちに設計ツールの使い方をもっと勉強しておくべきだったと反省しました。
21日以降はインテリアデザインや建築の事務所を訪問し、ロシアのデザインについて教えてもらいました。建築の事務所はアニメーションスタジオと設計が一緒になっていたのが印象に残っています。さらに、PNUの学生に市街を案内してもらい、ハバロフスクの建築や文化に実際に触れることができました。街の色彩が日本より鮮やかで装飾がきれいな建物が多く、もっとハバロフスクのことが知りたくなりました。
インテリアデザイン事務所
このプログラムを通じていかに自分の英語力が不足しているか痛感し、もっと話す練習をしようと決意しました。また、論文発表やレクチャーにおいて、自分が現在学んでいる分野と異なることに触れる機会が多く刺激になりました。この10日間はとても楽しく自分を見つけ直す機会になり、参加して本当に良かったです。