PARE スプリングスクール2023
酒井 颯汰
北海道大学大学院環境科学院 修士2年
PARE参加のきっかけ
私がPAREプログラムを知ったのは、大学院のオリエンテーションで配られた一枚のチラシがきっかけでした。「海外に行ってみたい」「英語を上達させたい」と漠然と思ってはいたものの、時間や経済的な制約、そして研究室内で英語を話す機会がほとんどない状況でした。そんな中、授業の一環で東南アジアに行けるこのプログラムは、私にとって絶好のチャンスでした。
PAREでの経験
学びの内容
2023年2月15日から27日まで、インドネシアのバンドン工科大学に滞在しました。プログラムでは、水資源管理や再生可能エネルギー、農業分野における水の利用、地理的要因と水循環の関係など、現地の水資源を将来的にどのように活用していくかをテーマにした講義やグループディスカッションが行われました。
後半ではチームに分かれ、近くのチマヌク川の8地点で採水を行い、水質調査を実施しました。調査データをもとにその川が抱える課題を分析し、チームで協力してプレゼンテーションを行いました。私のチームにはインドネシアやインド、タイからの学生がいて、みんなが自分の意見を積極的に伝えてくる姿が印象的でした。その熱意に引っ張られるように、私もだんだんと積極的に発言・行動できるようになりました。
短期間のプログラムでしたが、各チームの発表はどれも質が高く、日本人参加者も最初の引っ込み思案な姿勢から、堂々と英語で発表を行う姿が目立っていました。英語のスキルが急激に向上したわけではありませんが、「英語を話す」ことへの抵抗がなくなったことは、大きな収穫だと感じています。
異文化での生活
今回の滞在は、私にとって初めてのアジア圏での生活でしたが、非常に刺激的な日々でした。
- 物価の安さと食文化
インドネシアでは何でも安く、特にフルーツが豊富で驚きました。普段はあまり食べられないスイカやマンゴスチン、メロンなどを毎日のようにスーパーで買って楽しんでいました。屋台での食事もどれも美味しく、米が主食という点で日本人としても馴染みやすい食文化でした。 - 日本製品に感じる安心感
初めての環境では慣れないことも多く、体調を崩してしまうこともありましたが、現地で作られているポカリスエットに何度も助けられました。また、街中には日本の外食チェーンやコンビニが多く、日本と同じ味に少しほっとしました。さらに、日本製の車やバイクがたくさん走っているのを見て、なんとなく親近感を覚えました。
PAREに参加して得たもの
- 英語でプロジェクトを進める力
バックグラウンドの異なる学生たちと英語だけでコミュニケーションを取り、協力してプロジェクトを進める経験は、日本ではなかなか得られません。英語力が飛躍的に伸びたわけではありませんが、英語に対する抵抗感を払拭できたことは、グローバル化が進む現代において大きな財産になると思います。 - 現地の生活を知る楽しさ
観光地を巡る時間はほとんどありませんでしたが、その代わりに現地の学生に案内されて屋台や地元のマーケットを訪れたり、バスや電車を使って市内を移動したりと、リアルな生活を体験することができました。最終日には民族衣装を選ぶ買い物やレストランでの打ち上げもあり、どれも忘れられない思い出です。 - 国際的な友人との繋がり
プログラムを通じてアジア各国の学生たちと友人になることができました。今でもWhatsAppやInstagramで連絡を取り合い、お互いの近況を報告しています。今年の夏にはインドネシアの友人が日本を訪れ、再会することもできました。将来的にお互いの国を訪れる際には案内し合える関係が築けたことは、大きな財産だと感じています。
最後に
PAREプログラムは、世界に一歩踏み出したい、海外に友人を作りたいという人にとって、非常におすすめのプログラムです。私自身、このプログラムを通じて多くの成長と学びを得ることができました。ぜひ挑戦してみてください!