参加学生体験談

2014年度 PARE

PAREスプリングスクール2015, インターンシップ

吉村 元博

北海道大学大学院農学院 修士1年

現地のこどもたちと

私はスプリングスクールの2週間と修士1年の半年間、PAREプログラムでインドネシアに滞在しました。これらの滞在を通して、応募前は想像もつかないような交友や見識が広がり、自分の学びが社会とどのように繋がるのかを知ることができました。

スプリングスクールの2週間は国籍と専攻が異なるメンバーでグループに分かれ、インドネシアの水をめぐる自然環境や社会をどのように改善できるか、という課題に取り組みました。課題に対して各メンバーが様々な知識や視野で取り組んだのは新しい気付きが多く非常に刺激的でした。例えば、インドネシアの学生がインドネシアの社会問題や法律の仕組みを解説し、農学系の学生は環境問題の解決方法を提案する、といった感じです。また、毎日フィールドワークと講義が交互にあるタフなスケジュールを共にする中で学生同士の結束が一層強くなり、2年が経った今でも連絡を取り合っています。

半年間の滞在で私は一人でインドネシアの農村に住み込み、現場の農業の様子を調べました。私のたどたどしいインドネシア語でも現地の方は私を「君は家族だよ」といって暖かく受け入れてくださり、非常に励みになりました。彼らと生活を共にしながら聞き取り調査をすることで、インドネシアの農家の暮らしの様子やモチベーション、農業の課題が見えてきました。

プログラムを通して、異なる相手を認め、各々の得意なことを活かそうとするチームワークや、新しい環境への適応力が身に付いたと感じました。これは将来社会に出た際、異なる背景を持つ者同士でチームを組み課題に取り組む上で非常に大切な経験だと思います。また、就職活動に向けてもグループディスカッションのいい訓練になります。しかも英語でできるのです。

プログラムでは留学先と北大で単位の互換ができ、奨学金も航空券及び滞在費用が給付されます。そのため、留学前に卒業に必要な単位が取り切るのが厳しい、もしくは興味はあるがお金が無くて応募できない、という心配にもしっかり対応しています。このようにサポートも充実していますので、興味があればぜひとも応募してみてください。意欲的に取り組んだ分、実りあるプログラムになると思います。