PAREスプリングスクール2015
吉村 美香
北海道大学水産科学院 博士後期課程3年
2015年3月8日~21日にインドネシアのボゴール大学で開かれたスプリングコースに参加しました。11日間のコースの中、座学とともに現地の環境に関する課題を実際にフィールドで体験しながら学びました。中でも印象的なのは、バドウィ族の村を訪問したことです(Fig. 1, Fig. 2)。バドウィ族は政府の保護を受けながら、水道・電気・ガスを使わず、伝統文化を守りながら生活していました。村の空気は澄み、たくさんの蝶が飛び、渋滞と環境汚染を抱えるジャカルタ市内と対照的でした。
スプリングコースは、グループワークが多く、日が経つごとにみな仲良くなり、コミュニケーションが取りやすくなりました(Fig. 3)。生活面では、イスラム教の風習やインドネシアの食文化にふれる毎日でした(Fig. 4)。コースの間、食事・買い物・洗濯などは、現地の学生や既に現地に滞在していた日本人の学生がお世話をしてくれました。暑さで体調を崩した時はスタッフの方にサポートして頂きました。複数の組織に守られたプログラムという観点からもスプリングコースは、海外に行ったことがない人にお勧めです。PAREでは事前に取る基礎科目が全て英語で行われるので、英語に慣れるよい機会でもあります。
海外に行くだけなら社会人になって、いくらでも行けるかもしれません。しかし、短期間に様々な背景を持つ国の人々と、同じ空間で、同じ立場で講義を受け、一緒に悩み、課題に取り組み、達成感を共有する、そんな利害関係のない友人を得ることができるのは、学生時代にしかできないことの一つだと思います(Fig. 5, Fig. 6)。
最後に、このプログラムを創り、陰で支えて頂いたスタッフの方々、先生方、お世話になった現地の学生達に感謝致します。貴重な経験をありがとうございました。